うしなわれた ききゅうひこうじゅつ

アバタールの たんさくのじだい、そらに ふしぎなものを
みたという うわさが ぜんこくに ひろまっていた。

ミノックでは うしなわれた ききゅうづくりのぎじゅつを
はっけんしたという かじやが あらわれた。

こだいの いいつたえによると、これは ひとを そらたかく
のぼらせる ふしぎな のりものである。

げんざいでは、この のりもののきろくは なにも のこって
いない。

だが これが はっけんされたというちほうの のうふたちは
いまだに そのふしぎなものを うわさする。

ふしぎな きゅうたいが そらのうえで はっけんされ、
おとこたちの こえが そこから もれていた。

そして、とつぜん あらわれた それは、
ふたたび くものなかに きえた、というのだ。

なんねんも まえのことだが、それいらい、この ふしぎな
ききゅうを はっけんしたという ほうこくは ない。