坂本真綾 LIVE TOUR 2015-2016 FOLLOW ME UP@中野サンプラザ

昨年11月から行われていた坂本真綾ちゃんの全国ツアーの全公演が昨日で終了しました。


坂本真綾、マニアック選曲の20周年ツアーで5年越しの「Hello」 - 音楽ナタリー


自分は今回のツアーは12/30・31の東京公演、1/11の静岡、そして先週末の中野での追加公演2日間の計5回参加したんですが、その中でも昨日のファイナルの雰囲気は格別なものでした。
一曲ごとに近づくツアーの終幕を前に、公演中もしきりに「終わってしまうのが寂しい」と口にする真綾ちゃん。一年に一度しか会えない気の合う従姉妹の家に遊びに行ったときの、帰りの時間が少しづつ近づいてくる感じ、そんな気分を全員で共有しているような静かな一体感がありました。

終盤のMCで「きっとまた会いましょうね!」という真綾ちゃんの呼び掛けに力強く頷くバンマスの河野伸さんと、その様子をにこやかに見守るバンドメンバー。このツアーに関わるすべての人達ととてもいい関係を築いているんだろうなあ、ということが、こういうちょっとしたやりとりの中にも垣間見えて胸が熱くなったり。
考えてみたら、これまで公演数の多い全国ツアーはいつも北川勝利バンドが担当だったから、河野バンドとこれだけ長い間一緒に過ごしたのはきっと初めてなんだなと。

今回のセットリストで個人的なベストを挙げるなら「アイリス」。アルバムで聴いた時から美しさの中にうっすらと狂気が見える歌詞が印象に残ってたんだけど、これが生歌になるとミュージカルみたいに演劇的な迫力があって、今までの持ち歌の中にはあまりなかったタイプの表現をしてるんですよね。30歳を過ぎても絶えず成長し続ける坂本真綾の凄みが凝縮した一曲。今後のライブでも聴けるのが今から楽しみです。

あらためて、坂本真綾と同じ国、同じ時代に生まれてきた幸せを噛み締めた3時間でした。


ちなみに、自分が選ぶ"坂本真綾の好きな3曲"は ループ、プラチナ、なりたい。しりとりになってるんだぜ。