選考結果

1位 : day by day (3.5pts)

day by day 夢みて ちぎれた羽根 まぶしい空 見上げるよ
こんなに誰か愛せること 気づいたよ 君にだけ


1stアルバム『Greeting』収録

暖かいシンセサウンドとビヨビヨ弾んだリズムトラックによる空間的なアレンジが、玉置の少し背伸びしたボーカルと絶妙に絡み合って幸福感溢れるグルーヴを醸しだす、『Greeting』の白眉にして2004年の最高傑作。
ライブでは間奏のところで得意のバレエダンスを披露するんだけど流石にそれはちょっと違うと思います!



2位 : Hot summer day (2.5pts)

Hot summer day あの夏の太陽 今日も変わらずに
たったひとつ 空に輝いてる You're so my best friend


2ndシングル『Realize』収録

始業チャイムを彷彿とさせるシンセベルと玉置独特の幼児体型な歌声がリスナーの心を瞬時に「中学校の夏休み」へとワープさせる冒頭部の展開は圧巻。玉置の歌声の「幼さ」を確信犯的に(?)フィーチャーした、冒険心溢れる萌え曲。
当時中学3年だった玉置のキャラクターソースを正しく楽曲化した数少ない作品であり、また完成度的にも高い水準にあるからこそすんなりと萌えを受容できるのです。



3位 : 大胆にいきましょう↑Heart&Soul↑ (2pts)

夢を追いかけていたいです だけど本当はツライんです
それなら足を止めて 休んじゃえばいいんじゃない?


5thシングル『大胆にいきましょう↑Heart&Soul↑』収録

世界第3位の音楽輸出大国・スウェーデンで制作された本作は本場ならではの洗練されたダンスサウンドが特長、さらに振付は世界最高峰のコリオグラファーTravis painが担当!みたいなことはまあ割とどうでもよくて、ライブでのバスケットボールを使ったパフォーマンスが死ぬほどかわいかった(そのあとのフリースロー対決のコーナーも合わせて)、というのが全てです。
なんも考えてないようなバカっぽい歌詞とそれに合わせたような能天気な歌声にも好感が持てます。もっとこういうバカバカしい曲をたくさんやるべきなんだ!(机を叩いて)



4位 : High School Queen (1.5pts)

She's like a teenage queen 欲しいものは何でも 手に入れてく
でも彼だけは 渡さないから I don't wanna lose my love


4thシングル『Shining Star☆忘れないから☆』収録

「恋のライバルは学園の女王様、でも彼のことは絶対に渡さないワ!」そんなある種のステレオタイプ的な乙女心を歌ったロックナンバー。
ブロッサムなんかの海外学園ドラマを想起させる歌詞世界とアヴリル・ラヴィーンっぽいガールズロック調のサウンドが、玉置本人の「現役高校生」「洋楽志向」「外人顔」などのイメージソースと完璧に合致した作品。自身の高校入学を目前にリリース、というタイミング的な演出も見事だったと思います。
ライブではバックダンサーが全員チアリーダーのコスプレしてボンボン振り回して踊り狂うという、ハイライトの一つとなる曲です。



5位 : Truth (0.5pts)

信じてたあの未来は ほんとにこの場所にあるの
どこまでもどこまでも続いていく 道はただ果てしなく


6thシングル『Reason』収録

2004年最大の問題作。
正直言って玉置さんってあんまり歌が上手いとは思わないんですよ。声に伸びが無いし音域もそんな広くないし、例えば2位に選出した『Hot summer day』なんかは、そういう欠点を逆手にとったアプローチによって上手く魅力に転化させてるとこが素晴らしいわけで。まあそういう、下手さを愛嬌とか味としていかに機能させられるかってのが玉置楽曲のキモなわけですよ。
ところが本作においてそれは全く魅力としては作用せず、明らかに音域外の低音を苦しそうにのたうつその歌声の悲惨さたるや、映画「ピンチランナー」駅伝撮影時の安倍さんの短パン姿に比肩するものを感じます。
サウンド的にもなんら引っかかるとこのない安直なもので、まあ本来なら到底点など入れられるはずのない駄曲中の駄曲なんですが、今後おそらく玉置関連でこれ以上にひどい曲はドロップされないであろう「最低値はココ!」というのを示した資料的な意義と、これを商品化させてしまった制作サイドのフリーダム全開(SEEDだけに)な姿勢に驚きの意を表しての選出です。