いつなんだいつなんだろう

今日は本当に書くことがないので、写経でもするつもりで「EYESCREAM」4月号掲載の後藤真希×阿部和重の対談を書き起こしてみました。既出かどうかちゃんとしらべてないぜ!

阿部(以下A) 「デビューの頃からファンでして」


後藤(以下G) 「ありがとうございます!」


A 「公演のほうも一応毎回観させていただいて、ミュージカルとかも観てます」


G 「すごーい! うれしいです!」


A 「ハッハハハ。で、アルバムも全部買わせていただいておりまして、今回の『3rdステーション』も聴かせていただきました。すばらしいですね!一曲目がですね、まず驚いたというかしびれました。あれはなんか、声変えたりしてるんですか?」


G 「変えたりはしてないんですけど、普段歌ってるトーンよりすごい抑えめで、ウィスパーな感じに歌ってて。なんかこうずっと囁いてる感じで」


A 「いやぁ、ウィスパーがほんとにいいですよね。ウィスパーだけで一枚作ってほしいなっていうくらい。『3rdステーション』さえ買えばもういいですよ。他の人のなんか聴かなくてもいい。それくらい僕は『3rdステーション』しか聴いてないですよ、ここ何日かは。後藤さんというのはわりとどんなジャンルでも歌いこなせる人なんだなあって前から思っていたんですけど、今回は特にそういう面がすごく出ているアルバムになっているのではないかと思いました」


G 「コーラスの上も下も自分でやってるし、やっぱり全部自分でやれたっていうのはうれしいですね。うん、自分的にもいろんな声が出せてるような気がしてます」


A 「映画も前に出られていますよね、主演で。『青春ばかちん料理塾』のアイス食べて歩くとことかすごくよかったですねえ!もうあの場面なんかは映画史に残るくらい素晴らしいんじゃないかなと」


G 「あれは素なんですよ! アイスが好きで、そのときもスタッフさんに『ダメだよ! それ以上食べちゃダメだよ!』とか言われてたのにちょっと食べちゃったり……懐かしいですねえ」


A 「ちょうど今は大河ドラマの撮影されてるところですよね。コンサートのリハーサルとかもしながらドラマの撮影もやったりしなきゃいけないわけですか」


G 「そうですね。いずれそうなりますね、今年は」


A 「コンサートまたやってほしいなって。はやいうちにやってほしいなって思いますね」


G 「ですよねえ。私もはやくやりたいです」


A 「『いつなんだいつなんだろう!?』って、ファンの側としてですね。『やらないのかなあ、もう! どうなんだろう!?』なんてことを考えてるわけですけど。コンサートのですねえ、後藤さんがですね、いちばん僕らとしてはいいんですね」


G 「うれしい」


A 「あのー実は、去年の秋のコンサートで浜松に行ってきまして」


G 「あっ、誕生日コンサートですね」


A 「それはなぜかっていうとですね、実は僕も誕生日同じなんです」


G 「マジですかー!?」


A 「9月23日なんです」


G 「オーッ! 偶然! すごーい!」


A 「いやあそういう縁もありまして、デビューの頃からずっとこの人は絶対なにか違うはずだって思ってて」


G 「ああそうなんだ。うれしい。じゃあ2人ともバースデーだったんだ」


A 「そうなんです。だから浜松でみんな『ハッピーバースデー』って歌ってたじゃないですか。僕のことも歌われてるかのように思いながら、『オメデトー!』って感じでずっと客席で応援してました」


G 「うれしいです! ありがとうございます」


A 「だから多分今後もずっとそうやって9月23日のライブのときはですね、『オレもおめでとう、そしてごっちんもおめでとう!』ってなんかそういう感じですね。……なんかひとりで盛り上がってますけど。すみません」


G 「そっかそっか」


A 「いやあ、だからそういう後藤さんのおかげでですね、芥川賞も受賞できまして。もうほんとに後藤さんのおかげで取れたようなもんなんです。後藤さんのファンでなかったら芥川賞も取れなかったろうなぁっていうですね。今日一応本(受賞作の『グランド・フィナーレ』)持ってきたんですけど。でも僕は書いてる内容があんまり後藤さんに読ませられるようなものではないものも多いので、なんかあのウチの片隅でも置いてあれば僕は満足ですので。持って帰ってください。お願いします」


G 「いやー、全然読みます。ありがとうございます。やったー、もらっちゃった♡」