高橋瞳BOXXシリーズ 5回戦

先月のライブでは序盤のわずか数曲でノドをつぶしてしまって
ズタボロの痛々しい歌声で失意と屈辱のステージを走り切り、
翌日のブログには「うれしさの大きさくらい悔しかった」とコメント。


「あたしがみんなにもらったもの以上に何かみんなにあげたい」と
雪辱を期してむかえた今回のライブだったわけですが、
これがもうね、本当にすばらしかったんですよ!


空手バカ一代で例えると、
ヤクザ者・仁科を正当防衛とはいえ殺してしまった大山倍達
己の人生を捧げた空手の道を捨てて償いに生きることを決意し
残された仁科の妻子のために牛馬となって過酷な重労働に明け暮れる。
やがて仁科の遺児・雄一と心を通い合わせた大山は
「一度きめた道は最後まで突き進むのが男だって教えてくれたじゃないか!」という雄一の言葉に突き動かされ
再び空手の道を極めることを初日の出に誓ったのである!


そんなカタルシスを感じられるライブでした。
挫折を乗り越えて一回り大きくなった高橋瞳の人生劇場!



考えてみれば、4月の初ワンマンのときから大して持ち歌は増えてないんだけど
半年前と今では同じ曲でも聴こえ方がもう全然違うんですわ。
毎回ちょっとづつアレンジを変えてきてるってのもあるけど、
もっとこう、なにか目に見えないグレード感的なものが底上げされてきてる感じというか。
うまくいえないが、半年前と比べても随分見ごたえのあるライブをするようになってきたと思います。
特に今日は高橋自身もすごく手ごたえを感じてた(ように見えた)んでは。


そして今回の「日本のロック名曲カバー」シリーズは
バンプオブチキンの天体観測!なんてベタな!
あまりにも直球過ぎてかえって意表をつかれました。
このあたりで一度、過去のカバー曲をまとめてみる。


4月 素晴らしきこの世界/真心ブラザーズ
5月 ハスキー/ザ・ハイロウズ
6月 線香花火/ガガガSP
9月 イージュー★ライダー/奥田民生
10月 天体観測/BUMP OF CHICKEN


これで来月突然アルフィーとかやったら面白いなあ。絶対ないけど。


http://blog.sonymusic.co.jp/takahashihitomilive/2006-11-09