椎名へきるツアー2005"Clear Sky"@日本青年館

scarab2005-08-21


ちょっと思うところあって9年ぶりに行ってきました。
中3〜高1の時期にアニメ/声優ヲタだった頃はかなりハマっててコンサートにも一度行ったことがあったんですが、ここ数年はたまに何かのメディアで見るくらいしか情報に触れてなかったんで、それを9年ぶりに見に行くっていうことである種タイムカプセル的な高揚感を抱きつつ臨んだわけですけども。


すごいライブでした。齢30を越えた女性とは思えない乙女感あふれるボーカル、儚げな外見からは想像もつかない獅子舞のようなヘッドバンギング、体中を振り回しながらステージを跳ぶように走り回るその姿は「江頭」と形容しても差し支えないほどの狂気じみたもの。それらが5人編成バンドの分厚いロックサウンドに乗せて繰り広げられる様はまさに圧巻!そして客席を埋めるのはリピーター率85%超と思われる歴戦のへきるトルーパーズ。千人規模の人間が完璧な統制のもとで繰り出すブレーキの利いたPPPH呼延灼将軍の連環馬作戦もかくやというもの。こんなツアーを10年間も毎年、ぼくが見てなかった間もずっとやってたわけですね。これはすごい。ちょっとしたカルチャーショックでした。


セットリスト的にはさすがに9年ぶりということで3つくらいしか知ってる曲なかったんですが、そのうちの一つに『風が吹く丘』っていうライブ全体の中でもハイライト的な曲があって、これがリリースされた97年の夏ごろってのはちょうどぼくが広末に宗旨替えしつつあった時期であり(この前作の『MOON LIGHT』って曲と『MK5』が同日発売で、ぼくは『MK5』を選んだのです!)、もしあのときへきるを選んでいたらぼくは今でもずっとへきヲタだったのだろうか、しかしそうでなかった自分もやはり今この場所にいる…みたいな不思議かつ気持ち悪いことを考えたりして実に感慨深かったです。


アンコール(5曲くらいあった)の最後に「それでは、またみんなと会えることを祈って…」とかいって会場全体が突如一斉に黙祷を始めだしたので「うげーカルト!きっついなあ」とか思いつつも周りに倣って神妙にしてたら、5秒くらい経ったところで「……せーのっ」「ぅぅうぉんちゅーーーっ!!」って雄叫びがあがって、もうこの手のイベントで起こることで大抵のことでは驚かないと思ってたけどこれには完全に虚をつかれましたね。本当にもう「ぽかーん」って感じで。ちょっとこのままでは余りにも悔しいので、来年も行って是非リベンジしたいと思います。愛の火力でわたしを燃やしてーっ!