合格してクレオパトラ

会計ソフト「大蔵大臣」のCM(CGの西郷隆盛がオフィスを練り歩くアレ)の現在OA中のやつに森三中が出演してますが、西郷の後ろに侍ってる大島の表情がヤバすぎて目が離せません。「一体なにを考えたらあそこまでフザケきったツラができるのだろう!」と思わず感心してしまいます。
特に、西郷がモニターに手を突っ込んでソフトを引っこ抜く瞬間の「ものすごくどうでもいい表情でビックリする」演技なんか神懸かり的といえる。



それとローカルな話題で恐縮ですが、みすず学苑の電車広告といえばここ数年「歴史人物珍コスプレ」シリーズがお家芸となっていましたが、先月あたりからアメコミ風の変な面白くないやつに変わってしまいとても残念です。
ただ、相変わらず「受験生への訴求力がまったく感じられない」という点だけは徹底しているので、そこはまだ大事なものは失ってないぜということなのかもしれません。

高橋瞳BOXXシリーズ 6回戦

5月から始まった渋谷BOXXマンスリーライブもこの日が年内最後。
この一年間の集大成となる公演だけに、期待も不安も緊張感もいつも以上のものを抱えて臨んだわけですが、終わってみればこれがもう近年稀なほどの至福に包まれた激最高の音楽体験でありました!


序盤から「冒険者」「SKULL」「もうひとつの夜明け」といったキラーチューンを連発しグイグイとテンションを引っ張りあげると、続く「約束」「コトノハ」「僕たちの行方」では高橋瞳独特の身を切るような孤独な佇まいを強烈に見せつける。


折り返しで恒例の「日本のロック名曲カバー」シリーズ。
これまでのカバー曲を振り返って「いろんなカバーをやるたびに、そのアーティストさんの世界観にたまらなく憧れちゃうんだよね」とうれしそうに話す高橋。
「小さい頃に聴いてた思い出の曲」といって披露されたのは、斉藤和義の「歩いて帰ろう」。うわー!
もうこれは本当に「見事!」としか言いようがないですね。選曲もパフォーマンスもあまりにも見事。
なんかもう、夢でも見てるんじゃないかと思った。
美味しんぼ」で例えると、故郷・四万十川の鮎の天ぷらを食べて感涙した京極さんと同じくらい感動しました。



そこから先はもう、1曲ごとに歓喜と至福が渦のように押し寄せて、頭の中が喜と楽でいっぱいに染まっていくようだった。


ラストは「この詞を書いたときの気持ちを来年も、大きくなってもずっと忘れたくない」と語る「16」。
やはりこの曲には一方ならぬ思い入れがあるのか、万感の想いを込めて歌い上げる高橋の目には涙がキラキラと光っておった。


そして終演後はなんと、物販ブースに高橋瞳ご本人登場のサプライズ!
ぼくも調子に乗って握手してきましたが、手を握ってみると改めてスゲエ小さいんだなあと実感。なんかもう手首まで丸ごと掴んでるような状態だった。こんな小さい体であんな大きな歌を歌うんだ。すごいなあ。


今年最後にこんな素晴らしいライブを見せてくれてホントにうれしいですね。見事に有終の美を飾ってくれました。
高橋さん、今年一年ホントに楽しませてもらいました。
どうもありがとう!来年もヨロシクお願いします!(焼き土下座)


http://blog.sonymusic.co.jp/takahashihitomilive/2006-12-05

高橋瞳@中央学院大学あびこ祭

M01:僕たちの行方
M02:冒険者
M03:イージュー★ライダー
M04:Get The Future
M05:コミュニケイション
M06:DRIVE
M07:Skull
M08:青空のナミダ

この秋一番の冷え込みに加え雨天での野外ライブというかなり厳しい条件の中、
期待を裏切らないだけのものは存分に見せてくれたと思います。


空手バカ一代で例えると、
慣れない飛行機での長旅で半病人状態の大山倍達
しかしアメリカに降り立った彼を待ち受けていたのは暖かいベッドではなく
怪獣のような巨漢レスラー達との死闘と反日感情の嵐であった!
絶体絶命の窮地に立たされた大山だったが、自らの人生をかけた鋼の拳と
起死回生の秘技"三年殺し"により、辛くも死地を脱したのであった…!


そんなエピソードを思い出させるナイスファイトでございました。


高橋ファンと一見の学生さんの割合が3:7くらいの感じだったけど
一曲目がスタートしたときの「どよどよっ」て雰囲気がかなり痛快でしたよ!
「え?なに、こんなに太い音出すの!?」みたいな反応で。


ただ、高橋はこの日もあまり調子がよろしくなかったようで、これだけの曲数しかないにも関わらず最後の2曲あたりはかなり声を枯らしてましたね。
もしかしたら、なにか慢性的な不調因子を抱えてしまってるのかもしれんなあ。心配だわあ。


アンコールはなし。MCから察するに悪天候のため予定より曲数減らしたっぽい。削られた曲が何なのかはわからないけど、バラード一切ナシでこういう選曲にしたのは、あの状況ではベストな判断だったと思います。


今週末は年内最後のライブ。なにかやってくれると期待してます!
お相手は照英でした!

高橋瞳ライブ@八日市文化芸術会館   

滋賀県での平日開催ということで、発表当初は「いくらなんでもこりゃ参加は絶望的だわい」と思ったけれど、がんばりゃできるんだよ人間は・・・・なんでも!(大山倍達・談)


開場時間の40分くらい前に到着したら人が7、8人しかいなくて戦慄したんですが、開演が近づくにつれ徐々に地元の人たちが玄徳義勇軍ばりに集まってきて、最終的には800人収容のホールの前半分はきっちり埋まってた感じ。
渋谷マンスリーライブの毎回の動員数がよくてせいぜい200弱、という現在の状況で、この土地で400人も集まれば大健闘でしょう。
MCで「今日はこんなにたくさん来てくれると思ってなかったんでホントうれしいです!」っていう、 聞こえようによってはイヤミとも自虐ともとれるような発言があったんだけど、この場面では本当に偽らざる素直な感想なんだなって思えるだけの切実な響きがありましたね。やはりこういう言葉をてらいなくサラリと言ってのける(そこにシビれるあこがれるゥ)ところが高橋の美点だなあ。


ライブ自体は初めての土地での単発公演ってことでセットリストは至極オーソドックスなもの、それと高橋自身のコンディションがやや不安定だったこともあって、個人的にはちょっと物足りない感があるものの(先月の出来があまりに最高過ぎたってのもある)、会場の9割以上を占めるであろう一見のお客さんにはかなりアピールできたんではないかと。次に関西でやるときには、この中の何割かはまた観に来てくれそうな雰囲気がありましたね。
終演後の物販がかなり賑わってたのも印象的。これは今やほとんどリピーターばっかりの渋谷BOXXではまず見られない光景なんですごく新鮮でしたよ。



ここから先はどうでもいいことなんですが、当日の会場までの行程が

東京(13:36)→米原(15:50) 東海道新幹線ひかり
米原(16:39)→八日市(17:23) 近江鉄道

という感じ。


この近江鉄道、「2両編成」「30分に1本」「前方の2つのドアしか開かない」等々、ちょっとしたカルチャーショックでした。 どのくらいカルチャーショックかというと、現地のファミコンショップで SFC版「忍たま乱太郎2」(カルチャーブレーン)を買ってしまうくらい。取説付き・ヘコミ無しの美品であった。


http://blog.sonymusic.co.jp/takahashihitomilive/

高橋瞳BOXXシリーズ 5回戦

先月のライブでは序盤のわずか数曲でノドをつぶしてしまって
ズタボロの痛々しい歌声で失意と屈辱のステージを走り切り、
翌日のブログには「うれしさの大きさくらい悔しかった」とコメント。


「あたしがみんなにもらったもの以上に何かみんなにあげたい」と
雪辱を期してむかえた今回のライブだったわけですが、
これがもうね、本当にすばらしかったんですよ!


空手バカ一代で例えると、
ヤクザ者・仁科を正当防衛とはいえ殺してしまった大山倍達
己の人生を捧げた空手の道を捨てて償いに生きることを決意し
残された仁科の妻子のために牛馬となって過酷な重労働に明け暮れる。
やがて仁科の遺児・雄一と心を通い合わせた大山は
「一度きめた道は最後まで突き進むのが男だって教えてくれたじゃないか!」という雄一の言葉に突き動かされ
再び空手の道を極めることを初日の出に誓ったのである!


そんなカタルシスを感じられるライブでした。
挫折を乗り越えて一回り大きくなった高橋瞳の人生劇場!



考えてみれば、4月の初ワンマンのときから大して持ち歌は増えてないんだけど
半年前と今では同じ曲でも聴こえ方がもう全然違うんですわ。
毎回ちょっとづつアレンジを変えてきてるってのもあるけど、
もっとこう、なにか目に見えないグレード感的なものが底上げされてきてる感じというか。
うまくいえないが、半年前と比べても随分見ごたえのあるライブをするようになってきたと思います。
特に今日は高橋自身もすごく手ごたえを感じてた(ように見えた)んでは。


そして今回の「日本のロック名曲カバー」シリーズは
バンプオブチキンの天体観測!なんてベタな!
あまりにも直球過ぎてかえって意表をつかれました。
このあたりで一度、過去のカバー曲をまとめてみる。


4月 素晴らしきこの世界/真心ブラザーズ
5月 ハスキー/ザ・ハイロウズ
6月 線香花火/ガガガSP
9月 イージュー★ライダー/奥田民生
10月 天体観測/BUMP OF CHICKEN


これで来月突然アルフィーとかやったら面白いなあ。絶対ないけど。


http://blog.sonymusic.co.jp/takahashihitomilive/2006-11-09

対談:「玉置成実とは何だったのか」

先日、スーパーリスナークラブさんの呼びかけに応じて
「玉置成実とは何だったのか」というテーマで対談させていただきました。
建設的な話は何一つないですが、興味のある方はご覧ください。


2004年の夏以降、小林まこと「柔道部物語」クライマックスの金鷲旗大会のくだりを読むときは必ず「大胆にいきましょう↑Heart & Soul↑」をBGMとして聴いてます。

NAMI TAMAKI 3rd CONCERT "Speciality〜Next〜"@Zepp Tokyo

玉置成実の3度目となる全国ツアー(全3公演だけど)の千秋楽に行ってきましたよ。

今回のツアーに先駆けてリリースされた3rdアルバム『Speciality』がバラード一切なし、ほぼ全曲玉置節全開の打ち込みバリバリダンスチューンばかりという、非常に開き直ったつくりのハイテンションなアルバムということがライブ構成にも反映され、玉置らしい明快なカタルシスを詰め込んだとても楽しいライブでした。
個人的な印象度としては一昨年のツアーを10とすると去年が5で、今年は8か9くらいまで持ち直した感じ。

M01.Result
M02.New World
M03.Realize
M04.Sunrize
M05.Shining Star☆忘れないから☆
M06.IDentity
M07.Destiny
M08.Believe
M09.Ready Steady Go
M10.No Way Back
M11.Reason
M12.You
M13.Reach For The Rainbow
M14.Sanctuary
−Encole−
E01.ブルージーンズメモリー
E02.Get Wild
E03.MY WAY

今回のツアーではセンターステージと花道の設置という新しいことをやってたんですが、ステージングに空間的なメリハリが生まれてこれはすごく効果的だったと思う。また衣装もSFチックなマイクロミニのスーツ・へそ出しジャケット+ホットパンツ・スクールパンク風味の制服姿と実に的確にツボを付いたチョイスで、ビジュアル面の成功が非常に大きかった。

あとライブ中盤のコーナーで、事前に公式サイトで募集したファンを客席から抽選で3人ステージに上げてダンスバトルをやらせるという、一昨年のツアーでやった「フリースロー大会」を彷彿とさせる悩ましい企画があったんですが、これも最高だった一昨年のツアーの思い出を喚起させるという個人的な作用が働いてなんとか面白く処理することができた。

そして何よりすごいのが『MY WAY』という曲ですよ。たとえどんなにグダグダなライブでも最後にこれさえやっておけば一件落着って空気になってしまう。アレンジもダンスも本当に凡庸などうってことない曲なのに。どんな状況でも強引に大団円に持っていってしまう不思議な力がある。よよよいよよよいアッめでてぇな 、みたいな。素晴らしいフィニッシュホールドを得た2006年ですね。